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いろんな分野でのカラーシステムづくりに役立ちそうなAdobe kuler


だいぶ前からその存在はわかっていて、どの辺が使いどころかと悩んでいたのがAdobe kulerです。ところがそれとは別に最近Ilustrator CS5の「編集→カラーを編集→オブジェクトの再配色」(Illustratorに登場したのはCS3から)をいろいろ試していると、これとkulerとを組み合わせるときれいでしかも理論的な裏付けのある色の使い方が比較的簡単にできそうなのがわかってきました。

このAdobeのチュートリアルビデオを見ると(英語ですが・・・)ほぼ理解できるのですが、こういったメソッドに沿った色の決め方も、これに頼るというのではなく色構成のベースとして利用するという使い方は、見てこころよいデザインに近づけるために大事なポイントになってくるのではないでしょうか。もちろん最終的な選択はあくまでデザイナーのセンスで決めるべきですが。

kulerは今のところ無料で利用できるようですが、Adobe IDを持っていてそれでサイン・インしないとすべての機能を使うことはできません。ただAdobeアプリケーションのユーザーならAdobe IDはみんな持っているだろうし、たとえなくともメールアドレスさえあれば新規に登録することができます。

サイン・インしたらIllustratorで使ってみたい配色のセットを作ってみましょう。kulerでの色の決め方はいくつかあって、ひとつはキーワードで検索する方法です。いろいろなひとが色の組み合わせを登録していて、それぞれにキーワードをつけています。自分の求めるイメージのキーワードを入れてやれば一覧ででてくるわけです。


もうひとつは左側にあるCreateをクリックするとでてくる画面にあるFrom an Imageで作る、写真から色のセットを作る方法です。

写真は自分のPCからアップロードすることもできるし(容量の制限があります)flickrから選ぶこともできます。写真の中の色からkulerが自動的に選んだカラーを使うこともできるし、自分でポイントを動かして選んでいくこともできます。

また自動で選ばせるのも「Colorful(色のめりはりがある)」「Bright(彩度高い)」「Muted(いわゆる清色?)」「Deep(深みのある)」「Dark(暗い)」の5種類の中から選ぶこともできます。

さらに「From a Color」をクリックし、色をひとつづつ決めていくこともできます。この時は中央上にあるカラーサークルを見ながらそれぞれの色のカラーホイール上の関連をマウスドラッグして変化させながら選択できるわけです。配色のルールとして「Analogus(類似色)」「Monochromatic(モノクロ)」「Triad(いわゆる120度配色」「Complementary(補色)」「Compound(混合)」「Shades(陰影)」などがあります。カラーサークルつまり色環による配色はわかりやすいだけに自分なりのきれいな配色が比較的簡単にできるのではないでしょうか。
満足できるセットができたら右側にあるアイコンで公開するか自分だけで使うかを選び、名前とタグをつけて保存します。保存すると左にある「Mykuler」をクリックして自分のカラーセットの画面を表示でき、そこからIllustratorのスゥオッチのライブラリとして保存でき、Illustratorから利用できるわけです。
とても簡単ですが、今のところ5色までしかできないのがちょっと残念な点かな。まあIllustratorで増やせばいいんですが。

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